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パラスポーツをモノクロで切り取る!「リアルな表現」にこだわる理由と秘密に迫る

今の時代、写真と言ったら加工ができて、様々な色を加えたり修正したりすることができるほど便利な世の中になりました。そんな中、今回取材させて頂いた鈴木さんはパラスポーツの写真をモノクロで撮っています。なぜモノクロにこだわるのか。そのこだわりや秘密などを聞いてきました!

今回、モノクロ写真でパラスポーツを撮っている鈴木さんに色々なお話を聞いてきました。
この活動をして行くうえで、様々な壁ややっていてよかったことなど深い話も聞けたのでぜひ見てください!




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―まず鈴木さんの本業である地域について教えてください。
鈴木さん:介護保険の申請窓口や地域の人たちの体操教室をやってる福祉施設で働いています。
また、視覚障害者用の風船バレーボーボールの振興活動にボランティアで携わっていました。
大阪や北九州では全国大会も開かれ、「みんなでやるスポーツ」とされていて、個人的に飛び込みで練習や大会の写真を撮っていました。
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―フリーフォトグラファーでなぜパラスポーツを撮ろうとしたのですか。きっかけがあれば教えてください
鈴木さん:1998年に長野オリンピックが開催されて、当時学生だった私は現地に観戦をしに行ったことから始まりました。
東京出身ですが、長野に現地に観戦しに行きました。
その長野パラリンピックを生で観てというのもあるのですが、自分自身も目に少し不自由を抱えていたということもあり、パラスポーツにスポットを当てて、趣味程度に今でいうスマホよりも画質が悪いカメラで写真を撮ったのがきっかけでした。
パラスポーツ選手でも、普段スポットライトに当たることは少ないですが、その場で一生懸命プレーしているところも心打たれました。


ーパラスポーツはどのようなスポーツがほかにありますか?
鈴木さん:写真撮影するのが、ボッチャや電動車いすサッカー、武士道、ゴールボールなどがあり、普段の練習も撮らせていただいてます。
ゴールボールなんかは健常者でもできる楽しいスポーツですよ。
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ー写真との出会いを教えてください。
鈴木さん:学生の時に見ていたオリンピックの競技場で選手を追いかけているカメラクルー、メディアの人がかっこ良いなと思ったのと、オリンピックで100メートルを10秒で走る選手がいますが、自分は10秒で走ることが出来ないので、その場の「歴史的な瞬間」に立ち会えたら気持ち良いし、それを追いかけてみたらかっこ良さそうだなと、そこで写真を撮ろうと思いました。


ーその視点で夢を追いかけるのは面白いですね。なぜ色付きの写真ではなく、モノクロの写真での撮影にしたのですか?
鈴木さん:先輩から写真はシンプルのモノクロで勝負してみろと言われたのが一つと、選手の表情をきちんととらえることが出来るから。モノクロだとリアルですね。
あと色付きの写真だと背景と選手がごちゃごちゃしてしまう可能性があるので、選手をピックアップするためにモノクロで撮影しています。
あと単純に、モノクロだとクールでかっこいいですよね。


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ーこの活動をしてきた中で芽生えた新たな感情や想いなどありますか?
鈴木さん:最初は選手をただ撮影していただけなのですが、のちにスタッフや審判の方から鈴木さんの写真くださいなどと声を掛けてもらったり、写真に写ってた選手の方からまた写真を撮ってほしいと言われたりして、そこからメールなどでやり取りするようになりました。それを続けていくと、段々選手との距離が近くなるのでより選手を追いかけたいなと思うようになりましたし、さらに応援していこうという気持ちになりますね。


ー今三年くらい活動しているようですが、今後どうしていきたいなどありますか?
鈴木さん:特に変えることなく活動のペースを月一回に増やしていきたいです。
ある程度写真が溜まったら自分の世界観を固めて個展を開きたいなと思っています。
それが目標ですね。


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ーどんな人に活動を知ってほしいですか?
鈴木さん:写真見るのが好きな人にパラスポーツの世界観を見てもらいたい、写真を見たときに立ち止まって見てもらうような写真を撮りたいです。
また、パラスポーツを知ってから写真を見るのではなく、自分の写真を見てパラスポーツについてもっと知りたいと思ってくれる人がいれば、より嬉しいですね。


ー最後にメッセージをお願いします。
鈴木さん:パラスポーツ選手を撮るときに、自分は「選手の輝く一瞬をカメラに収めたい」と思っています。他にもいろいろなサイトやメディアがあるので様々な壁はあったのですが、練習会などでは歓迎してくれるのでやり続けていきたいですし、動いている選手を撮るには技術が必要なので簡単ではないですけど頑張っていきたいと思います。
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鈴木さんの話を聞いて、自分もパラスポーツを見てみたいと思いました。

撮影するうえで様々壁があるそうですが、活動を続けていくと選手との距離が近くなり親密な関係になれるので、やりがいも多くあるみたいです。

もし、鈴木さんの個展が開かれたら、ぜひ行ってみたいと思いました。
皆さんも是非このモノクロ写真を見てみてください。

モノクロならではの「選手のリアルな表情」も見え、興味が湧いてくると思いますよ。

【 Profile 】

鈴木 薫
障害者スポーツをモノクロで撮影するFree Photographer。
ソーシャルワーカー&パラスポーツの日の8月25日生まれ。
障害者スポーツは、長野・シドニーパラリンピックをはじめスペシャルオリンピックス日本東京やふうせんバレーボールに携わる。
2014年よりcatch!パラスポーツ切抜きサイトを立ち上げる。

◆受賞歴
2015年第40回JPS写真展入選

◆メディア掲載
SANKEI EX紙 2014年8月2日号
SANKEI EX紙 2015年4月18日号
SANKEI EX紙 2015年10月31日号
東京新聞    2016年4月1日号

【 HP・SNSはこちら 】

<ホームページ> パラスポーツ切抜きサイト「catch!」
<Twitter> @K_aoruSuzuki
<Instagram> @kaoru_0825
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かもめ かもめ